三苫石井医院

気管支炎ってどんな病気?症状や原因について解説

「咳が止まらない」「息苦しい」など、気管支炎の症状は日常生活に大きな影響を及ぼします。
気管支炎は、誰でもかかる可能性があり、その原因や種類によって対処法も異なります。
この記事では、気管支炎の基本的な仕組みや症状、原因、そして予防法について詳しく解説します。

 

気管支炎とは

気管支炎とは、喉から肺に空気を送る「気管」や、その枝分かれである「気管支」に炎症が起きる病気です。
この炎症により、咳や痰が主な症状として現れます。
気管支はさらに細かく分岐して肺全体に広がっているため、炎症が進むと呼吸全体に影響を与えることがあります。
気管支炎は一般的に長引きやすい病気です。
特に、免疫力が低下している子どもや高齢者にとっては負担が大きく、日常生活に支障をきたす場合があります。
気管支炎にならないように予防と早期派遣・治療を行うことが健康管理において重要です。

 

気管支炎の分類と原因

気管支炎には大きく「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」の2つのタイプがあります。
それぞれ原因や発症メカニズムが異なります。

急性気管支炎

急性気管支炎は、主にウイルス感染が原因で発症します。
風邪やインフルエンザなどが気管支まで波及することで炎症が起こり、咳や痰、発熱などの症状が見られます。
ウイルス感染が主な原因ですが、場合によっては細菌が合併感染を引き起こし、症状が悪化することがあります。
一度治ったように見えて再び発熱や咳が悪化する場合は細菌感染を疑うべきです。

慢性気管支炎

慢性気管支炎は、長期間にわたる咳や痰を特徴とする病気です。
診断の基準としては、3カ月以上咳や痰が続き、それが2年以上繰り返される場合が該当します。
主な原因は喫煙や受動喫煙、大気汚染、有害物質の吸入などです。
これらが気管支に慢性的な炎症を引き起こし、気管支の粘膜が傷つくことで症状が慢性化します。
特に喫煙は慢性気管支炎の最大のリスク要因とされています。

 

気管支炎の症状

気管支炎の症状は、炎症の範囲や原因によって異なります。
代表的な症状をご紹介します。

乾いた咳や痰を伴う咳が続く。

粘性が高く、黄色や緑色を帯びることがある。

喘鳴

ゼーゼー、ヒューヒューという音が聞こえる。

息苦しさ

特に運動時や横になった際に感じる。

全身症状

急性気管支炎の場合、発熱や筋肉痛、喉の痛みなどの風邪症状が伴う。

慢性気管支炎が進行すると、気管支の炎症が悪化し、肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)に移行するリスクもあります。

 

気管支炎は感染するのか?

気管支炎の原因によっては、人から人へ感染するケースがあります。
主な感染経路についてご紹介します。

ウイルス感染

RSウイルス、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルスなどは、飛沫や接触によって他者に感染します。
特に子どもは重症化しやすいです。

細菌感染

マイコプラズマやクラミジアといった細菌が原因の場合、咳や飛沫を介して感染します。

感染防止のためには、手洗いやマスクの着用が有効です。
特に免疫力が低い子どもや高齢者がいる家庭では、感染防止策を徹底することが重要です。

 

気管支炎の予防法

気管支炎を予防するためには、日常生活の中での工夫が必要です。
以下の方法を実践してみましょう。

手洗い・うがいを習慣化する

外出後は必ず石鹸と流水で手を洗いましょう。
手洗いは感染防止の基本です。
うがい薬を併用することで、のどのウイルス除去効果が高まります。

マスクを正しく着用する

咳やくしゃみを伴う場合、マスクを着用することで飛沫感染を防ぎます。
また、人が多い場所では予防目的でのマスク着用が推奨されます。

室内環境を整える

乾燥した空気は気管支の粘膜を傷つけやすくします。
加湿器を使用し、室内の湿度を50~60%に保つことを心がけましょう。
空気清浄機を併用すると、アレルゲンや粉塵を除去できます。

健康的な生活を送る

バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。
免疫力を高めるために、ビタミンやミネラルを多く含む食品を摂取することが大切です。

 

まとめ

気管支炎は、適切な予防や早期対応で症状を軽減できる病気です。
咳が長引く場合や息苦しさが続く場合は、放置せず医療機関を受診することが重要です。
また、日々の生活習慣を見直し、免疫力を高める工夫を取り入れることで、気管支炎を予防していきましょう。

 

三苫石井医院

当院は、「病気の早期発見・治療こそが患者様のためになる」という考えを持ち、
自覚症状がないうちから適切な治療を行い、
心筋梗塞や脳梗塞、がんなどの重大な病気を予防できるよう、
日々診療に当たっております。
予防医療がますます重要になる時代です。
定期的な検査・健診を行い、命にかかわるような重大な病気を未然に防いでいきましょう。
少しでもお体に不調がある方は三苫石井医院までお気軽にご相談ください。

三苫石井医院
TEL:092-606-6013
住所:福岡市東区三苫3-4-14

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