三苫石井医院

インフルエンザの症状について 風邪との違いを解説します

 

「風邪とインフルエンザってどう違うの」そんな疑問を持ったことはありませんか?
どちらも似たような症状が現れるため、見分けがつかずに悩む方も多いのではないでしょうか。
しかし、違いを知っておくことで、適切に対応したり、予防につなげることができます。
この記事では、風邪とインフルエンザの特徴や違い、そして予防のポイントについて詳しくお伝えします。

 

インフルエンザ

インフルエンザとは

インフルエンザは「インフルエンザウイルス」が原因となり、肺や気道でウイルスが増殖することで発症する疾患です。
感染後には1~3日の潜伏期間を経て、急に症状が現れるのが一般的です。

インフルエンザの症状

インフルエンザの特徴的な症状として、38℃以上の高熱や関節痛・筋肉痛など全身の痛みを伴う全身症状が挙げられます。
また、喉の痛みや咳、鼻水といった風邪によく似た症状も見られることがあります。
症状が急激かつ重症化する場合があるため、早めに受診し、しっかり治療を受けることが重要です。

インフルエンザの原因

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされます。
このウイルスは主にA型、B型、C型の3種類に分かれ、それぞれ異なる特徴を持っています。
特に流行しやすいのはA型で、これは人間だけでなく動物にも感染するため、144種類もの亜型が確認されています。
これらの亜型ウイルスは少しずつ変化しますが、大きな変化を起こすと、新型ウイルスとして大流行することがあります。

 

風邪

風邪とは

風邪はインフルエンザと同じくウイルス感染が原因で発症する病気です。
主にライノウイルスやアデノウイルスなどが原因となりますが、特定のウイルスに限定されるわけではありません。
風邪の特徴は、インフルエンザのように特定の季節に集中することはなく、1年を通じて発症する点です。

風邪の症状

主な症状としては、喉の痛み、咳、鼻水、微熱などが挙げられます。
これらの症状はインフルエンザに似ていますが、風邪の場合は症状の進行が緩やかで、重症化することはまれです。

風邪の原因

風邪の原因は非常に多岐にわたります。
主な原因の約90%はウイルス感染によるもので、特定のウイルスに限らず、多くのウイルスが原因となります。
代表的なウイルスとしてはライノウイルスやアデノウイルスが挙げられますが、それ以外にも多くのウイルスが風邪の原因となります。
また、残りの約10%は一般細菌や肺炎マイコプラズマといった特殊な細菌によるもので、これらの症状もウイルス性の風邪と大きく変わりません。

 

インフルエンザと風邪の違い

症状の出方

インフルエンザは突然の高熱や全身の痛みが顕著で、通常10日前後で回復します。
ただし、肺炎や脳炎といった重い合併症を引き起こすことがあるため注意が必要です。
一方、風邪は症状がゆっくり現れ、ほとんどの場合軽症で済みます。

流行時期

風邪は季節に関係なく発症しますが、インフルエンザは毎年11月頃に流行が始まり、日本では1~3月にピークを迎えます。

治療薬

風邪には特効薬がありませんが、インフルエンザには抗ウイルス薬が存在し、発症から48時間以内に服用することで症状の進行を抑えることができます。

診断の容易さ

風邪は原因ウイルスの特定が難しいのに対し、インフルエンザは迅速診断キットを使うと、短時間で診断できます。

 

インフルエンザ予防のポイント

ワクチン接種

インフルエンザワクチンの接種は、発症や重症化を防ぐために、最も効果的な方法です。
流行が始まる前に接種し、体内で抗体を作る準備を整えましょう。
抗体ができるまでには約2週間かかり、その効果はおおよそ5ヵ月間持続します。

手洗い・うがい

外出先から帰宅した際には、石鹸を使って手をしっかり洗いましょう。
同時に喉の粘膜をうがいで清潔に保つことで、ウイルスの侵入を防げます。
流水が使用できない場合は、アルコール消毒液を使うのも効果的です。

適度な湿度を保つ

空気が乾燥すると、鼻や喉の粘膜の免疫機能が低下し、ウイルスが体内に侵入しやすくなります。
室内では加湿器などを使い、湿度を50~60%に保つことを心がけましょう。

免疫力を高める

バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を意識して、体力を維持しましょう。
特にビタミンCやタンパク質を含む食材を積極的に摂取すると、免疫力の向上に役立ちます。

こまめな換気

密閉された空間にウイルスが滞留しないよう、定期的に窓を開けて換気を行いましょう。
特に冬場は30分に1回を目安に空気を入れ替えるようにしましょう。

 

まとめ

風邪とインフルエンザは、似ているようで全く異なる疾患です。
それぞれの違いをしっかり理解することで、対策や予防につなげることができます。
特にインフルエンザは重症化するリスクがあるため、早期の対応が大切です。
また、日常生活で予防を心がけることで、風邪やインフルエンザを防げます。
この記事を参考に、健康的な生活を送り、安心して冬を乗り越えましょう。

 

三苫石井医院

当院は、「病気の早期発見・治療こそが患者様のためになる」という考えを持ち、
自覚症状がないうちから適切な治療を行い、
心筋梗塞や脳梗塞、がんなどの重大な病気を予防できるよう、
日々診療に当たっております。
予防医療がますます重要になる時代です。
定期的な検査・健診を行い、命にかかわるような重大な病気を未然に防いでいきましょう。
少しでもお体に不調がある方は三苫石井医院までお気軽にご相談ください。

三苫石井医院
TEL:092-606-6013
住所:福岡市東区三苫3-4-14

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