メディカルノート

インフルエンザってどうやってうつるの?感染を広げないための対策も解説

「インフルエンザってどうやってうつるの?」
私たちの身近な病気であるインフルエンザ。
しかし、その感染経路や予防方法を詳しく知る機会は意外と少ないかもしれません。
インフルエンザは飛沫感染、接触感染、空気感染などさまざまな経路を通じて広がり、特に冬場には多くの人々に影響を及ぼします。
この記事では、インフルエンザの感染経路を分かりやすく解説するとともに、感染を防ぎ、広げないための方法を詳しく解説します。

 

インフルエンザについて

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスに感染することで発症する感染症です。
主な症状は、喉の痛みやせき、鼻水、高熱などで、通常数日で回復することが多いですが、免疫力が低い小さな子ども、高齢者、基礎疾患を持つ方などは重症化するリスクが高く、場合によっては命に関わることもあります。
インフルエンザの流行は毎年秋頃から始まり、冬にピークを迎え、春にかけて収束します。その感染力は非常に強く、学校での学級閉鎖や職場での集団感染が発生することもあります。
感染拡大を防ぐためにも、正しい知識と予防策が重要です。

 

インフルエンザの種類
A型とは

A型は、最も流行しやすいタイプです。
この型は、人間だけでなく、鳥や豚などの動物にも感染することが特徴で、144種類以上の亜型が存在します。
これらの亜型は少しずつ変異を繰り返し、新型ウイルスが出現することも少なくありません。
新型ウイルスは過去に得た免疫が効果を発揮しにくく、場合によっては大流行を引き起こすことがあります。
主な症状には、高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感、せき、喉の痛み、鼻水などがあり、特に流行期は注意が必要です。

B型とは

B型は、人間のみに感染するタイプです。
山形型とビクトリア型という2つの主要な型があり、A型と比べて流行予測が比較的立てやすいという特徴があります。
B型の症状はA型に似ており、高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、喉の痛み、鼻水、せきなどが見られます。
ただし、流行時期はA型と異なり、冬の終わりから春にかけて発生することが多いです。

C型とは

C型は、A型やB型とは異なり、一度感染すると免疫がつき、再び感染することはほとんどありません。
主に子どもが感染し、大人での発症例は非常に少ないです。
C型の症状は発熱、せき、鼻水が中心で、38℃程度の発熱が2日ほど続いた後、回復します。
通常の風邪と似た軽い症状のため、気付かれないケースが多いです。
また、C型は流行規模が小さく、重症化することも稀なため、注目される機会は少ないですが、体調が悪い場合は早めに受診しましょう。

 

感染経路

インフルエンザウイルスが口や鼻から体内に侵入して増殖することで発症します。
感染経路には『飛沫感染』『空気感染』『接触感染』の3種類があります。

飛沫感染

咳やくしゃみ、会話時に口から飛び出す飛沫にはウイルスが含まれています。
これを他の人が吸い込むことで感染が広がります。
飛沫は1~2mの範囲内に届きやすいため、至近距離での感染リスクが高いのが特徴です。

空気感染

空気感染は、飛沫感染と似ていますが、飛沫の水分が蒸発してできた微粒子を吸い込むことで感染します。
この微粒子は空気中に長時間浮遊でき、密閉空間では10m以上離れていても感染することがあります。

接触感染

感染者の唾液や排泄物、嘔吐物に直接触れたり、ウイルスが付着した物(ドアノブやスイッチ、電車のつり革など)を介して感染します。
その手で口や鼻、目を触るとウイルスが体内に侵入します。
接触頻度の高い場所は特に注意が必要です。

 

感染を広げないための対策

ウイルスの侵入を防ぐ
マスクの着用

マスクを正しく着用することで、飛沫感染を防ぐ効果があります。
特に人混みでは鼻と口をしっかり覆いましょう。

手洗い・うがいの徹底

帰宅時や食事前には石鹸で30秒間手をもみ洗いし、流水で15秒以上すすぎましょう。
アルコール消毒液も効果的です。

人混みを避ける

繁華街やショッピングモールなど人が密集する場所では感染リスクが高まります。
体調が悪い時や睡眠不足の時は特に注意が必要です。

免疫力を高める
湿度を適切に保つ

部屋の湿度を50~60%に保つことで、粘膜を潤し、ウイルスの侵入を防ぎます。

栄養バランスの良い食事

ビタミンC(柑橘類、ブロッコリー)やビタミンB群(豚肉、納豆)を意識的に摂りましょう。

十分な睡眠と適度な運動

質の良い睡眠と軽い運動は免疫力を高める効果があります。

ワクチン接種

ワクチン接種は発症や重症化を防ぐための効果的な方法です。
完全には防げませんが、感染リスクを大幅に減らせます。

 

まとめ

インフルエンザは誰にでも感染の可能性がある病気ですが、正しい知識を持ち、予防を徹底することで、リスクを大きく減らせます。
飛沫・空気・接触感染の特徴を理解し、マスクの着用や手洗い、湿度管理、ワクチン接種を日常生活に取り入れて、自分と周囲を守りましょう。

 

三苫石井医院

当院は、「病気の早期発見・治療こそが患者様のためになる」という考えを持ち、
自覚症状がないうちから適切な治療を行い、
心筋梗塞や脳梗塞、がんなどの重大な病気を予防できるよう、
日々診療に当たっております。
予防医療がますます重要になる時代です。
定期的な検査・健診を行い、命にかかわるような重大な病気を未然に防いでいきましょう。
少しでもお体に不調がある方は三苫石井医院までお気軽にご相談ください。

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