発熱外来
風邪・発熱
症状
風邪は、原因となるウイルスによって症状やその重さが異なりますが、一般的にくしゃみ、咳、発熱、喉の痛み、鼻水、鼻づまりなどが見られます。
風邪によって免疫力が低下すると、細菌による二次感染が発生しやすくなり、気管支炎や肺炎などの合併症を引き起こすことがあります。
特に幼い子どもは、風邪の後に中耳炎を発症しやすいため、熱が下がった後もしっかりと様子を観察しましょう。
聴力に問題がないか観察し、耳を頻繁に触るといった行動が見られる場合は早めに受診することが大切です。
治療法
風邪の治療は、主に症状を緩和することが目的ですが、根本的に治すのは自分自身の自然治癒力に頼る部分が大きいです。
十分な休養を取り、体を温かく保ち、消化の良い食事を心がけることが重要です。
また、風邪を予防するためには、こまめな手洗いやうがい、質の良い睡眠、栄養バランスの取れた食事が効果的です。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスは毎年変異し、冬季に流行します。
インフルエンザワクチンは、流行が予測されるウイルスの型に基づいて製造されており、接種後約2週間で効果が現れ、5ヶ月程度その効果が持続します。
そのため、インフルエンザの予防接種は、毎年12月半ばまでに受けることをおすすめします。
ワクチン接種によって感染を完全に防ぐことはできませんが、インフルエンザにかかった場合の重症化を予防する効果があります。
コロナウイルス
コロナウイルスは、風邪の一因であるウイルスの一種であり、特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界的なパンデミックを引き起こしました。
感染すると、発熱、咳、倦怠感、味覚・嗅覚の喪失などの症状が現れます。重症化すると呼吸困難や肺炎を引き起こし、入院治療が必要となる場合があります。
予防にはワクチン接種が効果的であり、こまめな手洗いやマスクの着用、密閉・密集・密接を避けることが推奨されています。
また、症状が現れた場合は速やかに受診し、周囲への感染拡大を防ぐために適切な対応を取ることが重要です。
その他
溶連菌
溶連菌は、喉の痛みや発熱、発疹を引き起こす細菌感染症です。
特に小児に多く見られ、咽頭炎として現れることが一般的です。
治療には抗生物質が有効であり、適切な治療を受けることで迅速に症状を緩和できます。
感染力が強いため、発症した場合は学校や職場への登校・出勤を控え、家庭内でも感染予防に努めることが必要です。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は、細菌の一種であるマイコプラズマによって引き起こされる肺炎です。
発熱、咳、倦怠感などの症状が徐々に現れ、特に若年層に多く見られます。抗生物質が治療の中心であり、早期に適切な治療を受けることで症状の進行を抑えることができます。
家庭内や学校などでの感染を防ぐため、発症した場合は医師の指示に従い、安静に過ごすことが重要です。
発熱外来の流れ
当院では、発熱外来を設けており、感染症の疑いがある患者様に安全かつ迅速に対応できる体制を整えています。
以下が発熱外来の流れです。